シングルマザーを卒業する日まで

絶望からの旅立ち~二人の息子との日々~未来に向けて 大好き美容・グルメも

防衛医科大学

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昨年の今頃、防衛医科大学を受け、結果発表を期待せず待っていた。もちろん第一希望でもなく、受けるつもりもなかった。しかし予備校の先生の勧めで、近医を受けないというと、防衛医科大を受けるよう勧めてきた。とにかく、気がダメな長男に、センター前に本番の試験を受けさせ、自信を持たせたいと言う。いやでも今考えると、ただ予備校の実績のため?一校でも多く合格を増やしたい?だけだったのかもしれない。。。

 

第一、防衛医科大学、決して簡単ではない。倍率も18~22倍。国立医学部を目指している人が、練習に受ける。東大、京大、阪大医学部を受けるような人たちも肩慣らしに受けてくるようなところだ。有名進学校なら学校が模試代わりに受けるように勧める。なんせ、受験料ただ!なのだから。

 

結局、息子も予備校の先生に勧められ、願書をギリギリ出した。

願書は、自衛官の方が予備校に届けて下さり、書いたらまた、自衛官の方が取りに来られたらしい。個人の場合は、自宅まで自衛官の方が来られるそうだ。いたれりつくせりだ。

 

防衛医科大学は埼玉県にある。入学すれば全寮制でもちろん、無料。被服費、医療費、食費も一切いらない。入学金、授業料もいらない。そのうえ、毎月、12万弱の手当が支給される。+ボーナスも出る。なぜなら学生の身分は国家公務員。この上ない待遇。

裏を返せば、そこまでしないと、来ないのだろう。。。だって自衛隊だよ。

はじめから自衛隊で働きたい!と思って入隊する人はいるだろうけど、医者になりたくて、自衛隊に入る人はあまりいないのではないだろうか・・・

もちろんこの待遇は、卒後、自衛隊で何年か働く義務があり、働かなければ、全額返還しなければならない。有事の際には、前線へ行かないといけない可能性もある。

 

勉強だけでなく、匍匐前進や軍艦に乗ったり、硫黄島研修などもあるという。驚いたのは、入学試験の2次試験では、パンツ一枚での身体検査、薬物検査もあるという。。。

医学部と言えども、そうとう変わっている。軽い気持ちで入る学校ではない。

自衛官の制服を着て、毎朝、国旗を掲揚し、夕方、国旗を降下する。外出事前申請は必要だ。こんな生活を6年も送ったら、どうしても右寄りな考え方になってしまうだろう。

 

ただかなり賢くないと入れない。となると、やはり、金銭的にしんどい家庭の方か、あるいは、海外派遣、災害派遣などに興味がある方が入学するんだろうなあ。。。

 

ちなみに地方国立医学部に受かった息子を含め、多数の国立医学部合格者が防衛医科大学を落ちている。やはり位置づけ的には、地方医学部<防衛<難関国立医学部なのだろう。

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