シングルマザーを卒業する日まで

絶望からの旅立ち~二人の息子との日々~未来に向けて 大好き美容・グルメも

蛋白同化ホルモン プリモボラン

 次男の身長がもう伸びない・・・まだ中学1年生13歳。ショックも大きかったが、それよりも、これから周りの子が、ぐんぐん伸びていく中、ほぼみんなに身長を抜かされていく次男が可哀想で可哀想で・・・。今は162㎝。中1にしたら、大きい方だ。クラスで3番目に大きいらしい。しかし、高校を卒業するころには、クラスで前から1,2番目になっているだろう。

 

今の医療では、もっと早くに気づいてあげれば、治療法はあった。低身長の原因は、①ずっと小柄で成長ホルモンの分泌に問題があり、いつまでたっても大きくならない子。②次男のように、ずっと大きいが、早くに思春期がきてしまって身長が早く止る子。③病的な問題のある子に大きく分けられると思う。そして、どの場合でも早期発見が大切だ。

 

次男の場合は、成長曲線からも、成長ホルモンは十分に分泌されていると先生は判断したのか、あえて血液検査をしなかった。もし次男が5年生か6年生くらいの時に、思春期が早すぎるのではないかと、クリニックを訪ねていれば、治療はできた。骨年齢が13歳くらいなら、リュープリンという注射で、成長期を遅らせ、骨年齢が進まないようにすることが出来た。そして蛋白同化ホルモン(プリモボラン)を飲めば、次男の場合は、今、大きいので、平均身長くらいまでは伸びることができたかもしれない。

 

次男はたまたま歯の噛み合せが悪く、矯正歯科に通っていた。矯正のため、骨年齢を定期的に調べていた。10歳の時はまだ、骨年齢は7歳と暦年齢よりかなり若かった。それが、11歳半で骨年齢が11歳~12歳と暦年齢に追いつき、13歳で骨年齢15歳と急激に骨年齢が進み暦年齢を越した。11歳半で骨年齢が暦年齢に追いついたとき、歯医者さんに、成長が急すぎて、矯正も追いつかないと言われたが、まだそこまで、心配はしていなかった。というのも、次男の私立中学の受験もあったので、身長のことにそこまで気にしていられなかった。背が小さいと親は心配するけど、背が大きくて心配する親は少ないだろう。私もそうだった。中学受験が終わっても、すぐに次男の足の尖足手術があり、その後は、リハビリ・・・中学の新生活は松葉杖でのスタートだったので、バタバタしていて身長どころではなかった。もうひとつ言い訳をすれば、長男の医学部受験と次男の中学受験とでダブル受験。長男は地方国立医学部に合格をしたため、急いで家探しから始まり、一人暮らしの準備などで、今年の春は、今まで生きてきた中で、最も忙しかったといっても過言ではない。なんせ父親がいない。ダブル受験が終わるや否や、次男の入院&オペ。長男の地方での一人暮らし、私がしなきゃ誰がする。大切な大切な次男のオペ。なんとしてでも成功させて、しっかり歩けるようにさせなきゃいけない。大切な大切な長男の門出。一人で生活できるようにしてやらなきゃいけない。

話はそれてしまったが、次男の身長の伸びが悪いのに、気がついてはいたものの、動けなかった言い訳。。。でも、どんなに言い訳をしても、後悔、後悔、後悔。ほんとうに親として情けない。私が早くに気づいて行動していれば、次男は170㎝以上になっていた。162㎝と170㎝以上では、やはり男の人なら、人生変わるといってもいいくらいではないか?人それぞれだけど。。。高校生で身長が160㎝ないから死にたいと言ってるような子もいれば、身長が低いことをそんなに気にしない子もいる。男性は大きい方が一般的には女性から好まれるのかもしれないが、それも人それぞれ。私の旦那も165㎝なかったが、私は全く気にならなかった。

親として、何もしてあげれないことほど辛いことはない。健康で162㎝もあれば十分ではないか?なのに不満を言っていたら、ばちが当たるかもしれない。それでも何かしてやりたいのが親。なぜだかわからないけど、息子の身長が伸びないことほどショックなことはない。次男が脳性麻痺で一生、障害が残るかもしれないと言われた時よりも、正直ショックだった。眠れない日々が続いた。完全に私のせいだ。親が小さいなら、気を付けないといけなかった。。。

 

身長が遺伝するのは、親の体質が遺伝するようだ。私も思春期が早かった。生理が4年か5年くらいできた。旦那が小さかったから、息子たちが小さいのは旦那のせいだと思っていた。私は156.5㎝と平均には少し足りないけど、特別に小さい訳ではない。しかし、息子たちの低身長が思春期早発症が原因ならば、私に似たのかもしれない。旦那は、子供のころから、とても小さく、いつもクラスで一番前だった。そしてずっと小さいままだった。私はというと、息子たちと同じく、小学校までは、クラスでも後ろから2,3番目で大きかった。しかし、中学から全く伸びていない。

 

悩んで悩んで悩んだ結果、先生がおっしゃっていた蛋白同化ホルモン治療をすることに決めた。ネットでそのお薬の副作用や効果など、調べて調べて調べまくった。蛋白同化ホルモンは、非常に怖い副作用があるようなことも言われており、保険医療で認められていないのもそのためだろう。しかし、骨粗しょう症の治療に使われていたり、まれに肝臓の数値が上がることがあるが、服用をやめれば数値は下がるので、きちんと検査をしながらなら大丈夫なようだったので、やることに決めた。うちの場合は、骨年齢が15歳とのこともあって、どちらにせよ短期決戦になるので、薬の服用も短期間だからやってみようと思った。というか、もうこれくらいしかすることがなかった。

後は、ありきたりで、牛乳、チーズ、ヨーグルト、肉などタンパク質を多くとるようにした。それからプロテインの錠剤。親ばかと言われても仕方がないし、それでもいい。とりあえず、もう後悔はしたくない。骨端線が完全に消えてしまうまでに、精一杯できることをやる。それだけ。プリモボランには賛否両論、いや反対派の方が多いかもしれない。しかしそれは、低身長の息子を持つ親にしかわからない。わからなくて当然。私だって、もし息子が普通に、何もしなくても背が高ければ、何でそこまでするの?親のエゴじゃないかと言うかもしれない。

やると決めたら、後日、またクリニックへ。先生に薬を出してもらうために、お願いしにあがった。先生は、やめた方がいいと言っていた。案の定、私と息子が再び行くと、「えっ本当にやるの?」と言われ、「では1か月だけ服用してみて効果がなければやめましょうね」と。。1か月なんかで、効果がわかるのか?骨年齢15歳をすぎると、効果はあまりなく、副作用は、あるかもしれないのに・・・気が済むならやってみなさい・・・と先生の心の声が聞こえたような気がした。それでもいい。

ちなみに蛋白同化ホルモン(プリモボラン)は、成長促進、筋肉増強などの効果があり、それでいて、男性ホルモン値(テストロテン)を低下させる。すなわち骨年齢の進行を少し抑える効果がある。うまくいけば、予想最終身長より2から3㎝プラスになる薬です。しかし、まだ研究的な治療なので、必ず伸びる保証はない。 f:id:mari19731015:20181025081132j:plain